
金利とは?低金利ならOK?僅かな金利差に惑わされない考え方
創業融資は「低金利」だけで判断しない
「できるだけ金利が低い融資を選べばいい?」
「0.1%の金利差は重要?」
「金利以外に何を見ればいい?」
創業融資を検討するとき、気になる条件のひとつが金利です。
できるだけ低い金利で借りたいと考えるのは自然なことですし、同じ金額を同じ期間借りるのであれば、基本的には金利が低いほど支払う利息は少なくなります。
「低金利=創業者に一番良い融資条件」とは限りません。
金利は融資条件のひとつです。
金利何%を見るだけでなく、実際にいくら利息を支払うのか、返済期間や毎月返済額を含めてどのような返済になるのかまで把握しておくことが大切です。
この記事では、創業融資における金利の基本的な見方から、低金利という言葉だけに惑わされないための考え方までわかりやすく整理します。
執筆・監修:行政書士 𠮷岡 秀充
※ このページは「創業融資で確認したい6箇条」の金利にあたる06の解説ページです。
創業融資全体の流れは戦略型創業支援コンサルティング-創業融資相談・申請サポートページをご覧ください。
創業融資における金利とは?

金利は、借りたお金に対して支払う利息を計算するための割合です。
創業融資では、借りた元金だけを返済するのではなく、元金に加えて利息も支払います。
そのため、同じ金額を同じ期間借りるのであれば、基本的には金利が低いほど支払う利息は少なくなります。
たとえば、創業融資について調べていると、
- 年利○%
- ○%~○%
- 条件により適用金利が異なる
といった表示を見ることがあります。
ここで注意したいのは、ホームページなどに表示されている一部分の数字だけを見て、自分にもその金利が適用されると判断しないことです。
利用する制度や条件などによって、実際に適用される金利が異なる場合があります。
したがって創業融資では、「表示されている金利」ではなく「自分に適用される金利」を確認するという視点が大切です。
日本政策金融公庫・信用保証協会付き融資における申請先金融機関などと話し合って、どの金利が適用になるか正確に把握しましょう。
惑わされないために|低金利が良いとは限らない

低金利で借りられることはメリットです。しかし、低金利だけで融資条件を決めることはできません。
「一番金利が低い融資を選べばいい」
一見すると、とても合理的に思えます。
もちろん、借入金額・返済期間など他の条件がすべて同じであれば、金利が低い方が支払う利息を抑えられます。
しかし、実際の創業融資では、金利以外の条件まで完全に同じとは限りません。
- 金利は低いが、返済期間が短い
- 金利は少し高いが、返済期間を長く設定できる
上記のような条件であれば、毎月返済額は大きく変わる可能性があります。
創業直後は、売上がまだ安定していなかったり、仕入・家賃・広告費などの支払いが圧迫しやすい時期です。
「低い金利で早く返済したい」という気持ちはわかりますが、僅かな金利差・低金利を選択したがために、月の返済額が厳しくなるようであれば、それは事業者にとって良い選択とは言えません。
個人の借入金と、事業の借入金では考え方が異なります。
「低金利」「早く返済できる」――
これらの言葉に惑わされないように、様々な側面から貴事業にとってより良い創業計画となるよう進めていけるよう当事務所ではお手伝いしております。
金利と返済期間はセットで確認する

金利を見るときに、あわせて確認しておきたいのが返済期間です。
同じ金額・同じ金利で借りても、返済期間が変われば毎月返済額は変わります。
一般的には、返済期間を「短く」すると毎月返済額は大きくなりやすい一方、支払う利息の総額は抑えやすいです。
反対に、返済期間を「長く」すると毎月返済額は抑えやすくなりますが、その分だけ利息を支払う期間も長くなります。
「何%で借りるか」+「毎月の返済額」+「何年で完済するか」
融資審査のためだけでなく、創業者自身の事業成功に向けた丁寧な計画づくりをする必要があります。
据え置き期間を含め、返済期間そのものの考え方、毎月の返済額との関係については【創業融資の返済計画・返済期間の考え方】で詳しく解説しています。同ページの返済シミュレーションもご活用くださいませ。
創業融資の金利を見るときの確認ポイント

創業融資の金利を確認するときに、最低限見ておきたいポイントを整理します。
- 「実際」に適用される金利を確認したか
日本政策金融公庫・信用保証協会、制度・各金融機関の条件によって適用される金利が変動します。ホームページに表示されている最低金利だけで判断しないように注意しましょう。 - 低金利という理由だけで決めていないか
金利は重要な条件ですが、融資条件全体の中のひとつとして判断することが大切です。 - 金利差と他の条件を把握しているか
少し低い金利を選択したがために総合的な条件が悪化していないか確認しましょう。 - 返済期間と金利の関係は把握しているか
低金利であっても、返済期間が短くなると毎月返済額が大きくなることがあります。 - 総返済額も確認したか
完済までに元金と利息を合わせていくら支払うのかも確認しましょう。 - 低金利に惑わされていないか
金利を選択できる場合において、低い金利ではなく、毎月無理のない返済ができる返済計画を立てましょう。
上記はしっかり押さえておきましょう。
FAQよくある質問
創業融資の金利について、よくある疑問をまとめています。
- 創業融資は一番金利が低いところを選べばよいですか?
- 必ずしもそうとは限りません。借入金額や返済期間など他の条件が同じであれば金利が低い方が支払利息を抑えられますが、実際の融資では返済条件が異なる場合があります。低金利に惑わされないよう、無理のない毎月の返済額となるよう返済計画を立てましょう。
- 0.数%の金利差なら気にしなくてもよいですか?
- 一概には言えません。しかし、ほんのわずかな金利を削りたいがために返済額が増加し、資金繰りを圧迫するようなら、これは事業者としてよい選択と言えません。無理のない資金繰りが事業成功の可能性を引き上げます。
- 金利が低ければ毎月返済額も少なくなりますか?
- 金利だけでは決まりません。毎月返済額は、借入金額や返済期間などによっても変動します。
- 金利について貴事務所に相談可能ですか?
- はい、可能です。創業融資申請先から金利に選択幅がある旨の提案があった場合、当事務所のフルサポートプランにて、詳細な予定キャッシュフロー表・予定資金繰り表を作成サポート致しております。詳しくは返済計画では資金繰りまで確認する / 創業融資の返済計画・返済期間の考え方下部にてご確認いただけます。
創業融資における金利は奥が深い

以下、創業融資の金利の見方についてのまとめです。
– この記事のまとめ –
- 金利とは、借りた資金に対して支払う利息を計算するための割合
- 低金利だからといって、自分にとって一番良い融資条件とは限らない
- 金利をわずかに削ったがために資金繰りが厳しくなったら本末転倒
- 金利と返済期間をセットで考える
- 毎月返済額と総返済額の両方を確認する
低金利で借りられることは、もちろんメリットです。
しかし、「低金利なんてラッキー」と安易に決めないこと、「低金利という言葉に惑わされない」ように気を付けましょう。
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