Claude・Copilotで紹介される為の引用対策・情報設計
ClaudeとCopilotに紹介されるには?別々の対策が必要な理由
「当社の潜在顧客はClaude派が多い。でもClaudeで紹介されない」
「ホームページの情報流出が怖いので、読み取りはすべて拒否している」
「ClaudeとCopilot、まとめて同じ対策をすればいいのだろうか」
ClaudeとCopilotは、どちらもビジネスの現場で使われる機会が増えています。
ただ、この2つを「AI検索」とひとくくりにして同じ対策をしようとすると、たいてい空振りします。
情報の取り方が、根本から違うためです
本記事では、Claude固有の読み取り係の設定と情報設計、Copilot固有のBingとの関係、そして「自社が紹介されるため」までの引用対策を、それぞれ分けてご案内します。
自社の顧客層がClaude寄りかCopilot寄りかに関わらず、両方の土台を整えておくことをおすすめします。
執筆・監修:行政書士 𠮷岡 秀充
- ClaudeとCopilot、情報の収集方法はどう違うのか
- Claudeに引用・紹介されやすい情報設計
- Claudeに紹介されるための読み取り係の設定
- Copilotに紹介されるにはBingへの掲載が前提になる
- 紹介されているかを確認する方法
- よくある質問
- まとめ|同じ「AI検索」でも、必要な作業は別々
ClaudeとCopilot、情報収集の方法はどう違うのか

まず、両者の違いを整理しておきましょう。ここを取り違えると、対策の方向がズレてしまいます。
| 項目 | Claude | Copilot |
|---|---|---|
| 開発元 | Anthropic | Microsoft |
| Webの情報を取る仕組み | Anthropicが自社で運用するクローラー | Bingがインデックスした情報が土台 |
| 最初に確認すること | 設定ファイル(robots.txt)の記述 | Bing(Edge含む)に表示されているか否か |
| 引用状況の確認手段 | Claudeチャットで質問 | Copilotアプリ |
表のとおり、Webから情報を収集するための仕組みが異なっています。
Claudeは開発元であるAnthropicが自社で読み取り係(クローラー)を運用しています。
一方のCopilotは、Microsoftの検索エンジンであるBingが土台になっています。
Claude側は設定ファイルの記述、Copilot側はBingへの掲載。どちらか一方を整えても、他方の土台は整わないということに注意が必要です。
– 情報流出防止について –
なお、「AIの読み取りを拒否すればホームページの情報流出を防げる」という理解は、実は誤解です。
そもそも、ホームページは公開されている情報であり、読み取り係を拒否しても、人間から情報が見えなくなるわけではありません。拒否によって変わるのは、AIに紹介されるかどうかという点です。
Claudeに引用・紹介されやすい情報設計

上記スクリーンショットは、2026年7月29日20時頃にClaudeを撮影したもので、シークレットモード・Web上にて、当事務所(行政書士e-LOOP法務事務所)についての質問・回答です。パーソナライズの影響がないことを示すため、シークレットにて撮影しております。
※ 他社情報はグレーの帯をかけさせていただいております。予めご了承くださいませ。
上記スクリーンショットはClaudeの質問・回答を検証したものです。当事務所としては情報設計~質問回答での面白い発見ができたなと思い、事例集に掲載しました。詳細は、AIO対策の表示・回答・引用成功事例集|導入実践レポート一覧にてご覧くださいませ。
Claudeに紹介されやすい情報設計-Claudeの特徴
ここからClaudeに紹介されやすい情報の設計についてご案内します。なお、そもそも読み取り係(クローラー)にホームページへアクセスしてもらえる状態になっていることが前提になります。この設定については、次の章で詳しく解説します。
Claudeは長い文章をまとめて読み解くことを得意としていることが特徴的です。
裏を返すと、ページ全体を通して読まれる前提で内容を用意しておくほうが、正確に扱われやすくなります。
ページ内で用語がぶれていないか
同じ手続きを指しているのに、ページの前半と後半で呼び方が変わっている。この状態は、思いのほかよく起こります。
- 「許認可申請」「認可手続き」「申請代行」が混在している
- 見出しでは「料金」、本文では「報酬額」、表では「費用」と表記が分かれている
- 冒頭で「原則3週間」と書き、後半で「おおむね1か月」と書いている
3つ目のように前後で内容が食い違っている場合は、特に注意が必要です。どちらを事実として扱えばよいか判断できず、その部分ごと使われなくなることがあります。
定義・具体例・注意点の順序をそろえる
一つの見出しの中で、まず何の話かを定めてから、具体例、注意点へ進む。これらをページ全体でそろえておくと、長く読まれても筋が通り、AIも引用されやすくなります。
なお、「1つの見出しに1つの結論を対応させておくと、どこを切り取っても意味が通じる」という考え方については、Google検索インデックスから引用されるための3つの設計/Google系AIの引用基本設計で解説しております。
仕組みは別ですが、書き方の基本指針としては通じる部分があるため、ご参考いただけます。
– Claudeの特徴 –
ベースとなる記事を元にClaudeで文章構成を指示した場合、当事務所が検証した際に整合性が低い場合、「ここは合っていますか?」といった確認が入ったり、「AとBで言い回しが違うので、Bに合わせておきます」と自動調整が発生します。
このように言葉・意味・定義・文脈などの整合性を細かくチェックするのはClaudeならではの特徴と言えます。
Claudeに紹介されるための読み取り係の設定

Anthropicは目的の異なる3種類の読み取り係(クローラー)を運用しています。役割が分かれているため、「学習に使われたくない」と「紹介されたい」を、それぞれ別に指定できます。
Anthropicの読み取り係は3種類ある
ホームページには、検索エンジンやAIが情報を読み取りに来る仕組みがあります。この読み取りを許可するか拒否するかは、ホームページ側の設定ファイル(robots.txt)で指定します。
何も指定していない場合は、通常「許可」の状態になっています。
Anthropicの公式ヘルプセンターでは、次の3種類がそれぞれ独立して設定できるものとして説明されています。
| 名称 | 役割と拒否の影響 |
|---|---|
| ClaudeBot | AIの学習に使われる可能性のある情報を集める読み取り係です。拒否すると、今後の内容を学習用のデータから除外すべき合図として扱われると説明されています。 |
| Claude-User | 利用者がClaudeへ質問したときに、その場でページを取得しに行く読み取り係です。拒否すると質問に応じた取得ができなくなり、利用者起点のAI検索での引用・表示の低下可能性があると説明されています。 |
| Claude-SearchBot | 検索結果の品質を高めるために巡回する読み取り係です。拒否すると検索用のインデックスに登録されなくなり、検索結果での表示や正確性が下がる可能性があると説明されています。 |
以下クローラーに関する公式サイトの説明です。ご参考くださいませ。
読み取り係を目的別に分けて公開するという整理は、OpenAIも同様に行っています。3種類それぞれを独立して指定できるという点も共通しており、詳しくはOpenAIの読み取り係とrobots.txt|3種類の使い分け/ChatGPTの仕様と引用対策をご覧ください。
まとめて拒否すると紹介の道まで閉じる
ここで起きがちなのが、「AIに勝手に情報を使われたくない」というお考えから一括で拒否してしまい、情報の引用・紹介される道までのルートを閉ざしてしまうケースです。
学習に使われたくないのであれば、その役割を担う読み取り係だけを拒否すれば足ります。
検索用と利用者起点の取得を許可したまま、学習用だけを止めるという指定が可能です。
なお、拒否ではなく読み取りの頻度を抑えたいという場合は、Crawl-delayという指定にも対応していると案内されています。サーバーの負荷が気になる場合は、いきなり拒否せず、まずこちらを検討する余地があります。
– 設定変更時のご注意 –
IPアドレスによる遮断は推奨されていません。設定ファイルそのものを読み取れなくなり、意図した指定が正しく伝わらない可能性があるためです。
また、設定ファイルはホスト単位で効きます。本体と別のサブドメインでブログを運用されている場合は、それぞれに記述が必要である旨が公式(上記クローラーに関するウェブページ)に明記されています。
サーバー環境・CMS・セキュリティプラグイン・CDNの設定により、実際の挙動は異なります。設定ファイル上は許可していても、別のセキュリティ機能の側で止まっているケースもあります。ご不安な場合は、制作を依頼されたWeb会社へご相談ください。
参照元について断定的な解説を見かけたら
Claudeが特定の検索サービスの結果を参照している、という解説を目にされることがあるかもしれません。
Anthropic自身が運営するTrust Center(データ処理の委託先を開示するページ)では、2025年3月19日付けで「Brave Search」がWeb検索領域の委託先として追加されています。
この項目には「More Information(詳細情報)」というリンクがあり、その先はWeb検索機能の使い方を解説する公式ヘルプページになっています。
つまり、Brave SearchとWeb検索機能は、Trust Center上で結び付けられています。これはAnthropicが公開している資料です。
ただし、これは委託先の開示であって、「テキスト検索の裏側はBrave Searchです」とAnthropicが文章で明言したものではありません。
断定的な解説を見かけた場合は、この違いを踏まえて根拠をご確認いただくことをおすすめします。
なお、本ブログ記事で話題にしているのは、チャット中に利用者の質問に応じて起動するWeb検索機能の話です。
前述のClaudeBot(学習用データの収集を担う読み取り係)とは別の仕組みであり、robots.txtでClaudeBotを拒否しても、この検索機能の挙動には影響しません。
Copilotに紹介されるにはBingへの掲載が前提になる

上記スクリーンショットは、2026年7月29日20:00頃にCopilotを撮影したもので、パーソナライズとの関連を持たせないようInPrivateにて撮影しました。「横浜市内でAIO対策(AI検索最適化)に強い業者を5つ教えて。SEO業者はAIO対策に強いわけではないので除外する」という質問に対する回答です。
※ 他社情報はグレーの帯をかけさせていただいております。予めご了承くださいませ。
Copilotの検証では、AIO対策に強い横浜市内の業者を尋ねる質問に対し、Copilotが5社を提示するなかで、当事務所を「行政書士 e-LOOP法務事務所」として名指しし、法務リスク(ハルシネーション含む)を避けたい業種及び、loop-ac.jpという出典の表示とともに紹介している状況を確認できました。
これは、行政書士事務所としての法務の強みとAIO対策を得意としている二つの点が読み取れます。
ここからはCopilotではどのような引用対策をすべきか引用対策について述べていきます。
Bingに載っていなければ候補に入らない
Microsoftが公開しているCopilot Studio(Microsoftのサービス上でAIエージェントを構築する仕組み)の公式ドキュメントでは、Web上の情報をBingのAPI経由で取得すると説明されています。
設定に応じて、Bingがインデックスした公開ホームページの全部または一部が検索対象になるとされています。
また、公開ホームページを情報源として使いたいけれどBingにインデックスされていない場合は、Bing Webmaster Toolsの案内を参照するよう明記されています。
– 別のサービスである点にご注意 –
上記はCopilot Studioの仕様であり、一般に使われているMicrosoft Copilotそのものの仕様書ではありません。
ただし後述のとおり、Bing Webmaster Toolsの機能としてMicrosoft Copilotでの引用状況を確認できることが公式に案内されています。Bingへの掲載がCopilotへの入口になっているという理解で、実務上は差し支えないでしょう。
質問文がそのままでは検索されていない
もう一点、Copilot対策で押さえておきたい特徴があります。
利用者が入力した質問文が、そのまま検索語句として使われるわけではありません。Copilotは、回答を組み立てるために内部で別の検索語句を組み立てて情報を取りに行きます。
これは「グラウンディングクエリ(AIはユーザーの質問から意図を検証・推論し、最適な検索語句を自動的に組み立てて実行する)」と呼ばれています。
つまり、SEOのようなキーワードを散りばめるだけの内容の薄いコンテンツや、利用者が使いそうな言い回しだけを想定してページを作っても、実際に照合されている語句とはずれている場合があります。
これがSEOを得意とする事業者・Web制作会社ほど、AI引用対策が苦手と呼ばれる所以です。
公開Web側と組織内側は別の層
Copilotには、公開されている情報を読む場面のほかに、契約している組織内のファイルやメール、チャットなどを参照するMicrosoft 365 Copilotとしての顔もあります。
この組織内の情報は、自社ホームページ側から働きかけられる範囲ではありません。
自社ホームページの整備で影響を与えられるのは、公開されているWeb側だけです。
ここを切り分けておくと、対策の範囲を見誤らずに済みます。
紹介されているかを確認する方法

確認の手段は、ClaudeとCopilotで大きく異なります。以下にまとめました。
Claude:手作業での確認が中心
Claude側は解析ツールが存在しません。次のような方法で、地道に記録を積み上げていくことになります。
- 潜在顧客が使いそうな質問文を、実際にClaudeへ入力してみる
- 複数の言い回しで、複数回試す(回答は毎回同一とは限らない)
- 参照元のリンクが表示されているか、名前だけ挙がっているかを区別して記録する
- サーバーのアクセスログで、読み取り係が実際に来ているか確認する(制作会社に依頼できる項目)
- アクセス解析で、Claude経由の訪問があるか確認する
質問を複数の言い回しで確認する方法は、他の生成AIでの確認方法と共通し、かつ、最も具体的な回答を得ることができる方法です。解析ツールも不要です。
Copilot:Bing Webmaster ToolsのAI Performance
Microsoftは2026年2月、Bing Webmaster Toolsに「AI Performance」を公開プレビューとして追加しました。公式ブログによると、Microsoft Copilot、Bing上のAI生成による要約、および一部の提携サービスにおいて、自社の内容が情報源として表示された状況を確認できるとされています。
- グラウンディングクエリ(AIが情報を取りに行く際に組み立てた検索語句)ごとの一覧
- そのクエリの意図分類(研究・情報提供など)とテーマ
- クエリごとの引用文献数・引用共有率
- 「ページ」タブに切り替えると、URL単位での表示状況も確認できる

※ グラウンディングクエリ・引用文献・引用共有は大切な情報であるため、公開を控えさせていただきます。
事前に整えておくこと
- 設定ファイル(robots.txt)で、Anthropicの読み取り係を意図せず拒否していないか(何もしていない場合は許可になっている)
- Bing Webmaster Toolsに登録し、掲載状況を把握できているか
- 事務所名・サービス名の表記が、全媒体で統一されているか
- ページ内で用語や数値が食い違っていないか
Claudeのような確認手段は手間がかかり、放置されがちですが丁寧に実施していきましょう。Copilotのように測りやすいものから手をつけるのは合理的です。また、潜在顧客がどちらを使用しているか戦略を考えてからどちらを優先に整理・確認していくべきか検討するという方法もあります。
FAQよくある質問
- 学習だけを止めたい場合、Claudeから紹介されなくなりますか?
- Anthropicの公式ヘルプセンターでは、3種類の読み取り係がそれぞれ独立して設定できるものとして説明されています。そのため、学習に使われる読み取り係を拒否しつつ、検索用と利用者起点の取得は許可するという指定が可能です。ただし記述を誤ると紹介される道まで閉じてしまうため、変更後は実際の挙動をご確認ください。設定ファイルの記述にご不安がある場合は、制作を依頼された会社へ確認を依頼されることをおすすめします。
- Bingの検索結果に表示されれば、Copilotに紹介されるようになりますか?
- 検索結果に表示されるのは前提条件を整える作業となり、紹介を保証するものではありません。検索結果に反映されていなければ候補にも入りませんが、掲載されたからといって必ず紹介されるわけでもないという関係になります。反映されたうえで、業務範囲・対応地域・費用の考え方といった具体的なコンテンツ構成を整えていくこととなります。
- グラウンディングクエリは、利用者が実際に入力した質問文ですか?
- いいえ、異なります。AIが情報を取りに行く際に、内部で組み立てた検索語句とされています。利用者の入力そのものではないため、Google Search Consoleの検索キーワードと同じ感覚で読むと、判断を誤る場合があります。「実際にはこういう語句で照合されている」という参考情報としてご覧いただくのがよいかと思います。
- Microsoft 365 Copilotを社内に導入したのですが、自社ホームページの対策も必要ですか?
- 目的が別のものになります。社内への導入は業務効率化の取り組みであり、自社ホームページの整備は、取引先や見込み客に見つけていただくための取り組みです。社内で使えているからといって、外部から自社が見つけられている状態とは限りません。分けてお考えいただくとよいかと思います。
- 小規模な事業者ですが、両方に対応する余力がありません。どちらを先にすべきですか?
- まずは設定ファイルの確認だけでも進めてみてください。意図しない拒否を外す作業は一度で済み、Claude以外の複数のAIへ横断して効きます。そのうえで、取引先が法人中心であればBing側の整備を、制度や手続きの解説など長い文章を扱っていらっしゃるならページ内の用語統一を、という順序が現実的です。なお、どのプラットフォームを優先すべきかという判断基準については「主要プラットフォーム別AIO対策|AI検索の引用獲得術を徹底解説」で整理しております。
- 読み取りを許可すると、自社の文章が勝手に使われてしまいませんか?
- 学習への利用と、回答の中で紹介されることは、設定上分けて指定できます。学習に使われることを避けたいのであれば、その役割の読み取り係だけを拒否する形が取れます。なお、著作権に関する懸念や、社内での生成AI利用ルールの整備については、当事務所でも予防法務の観点からご相談を承っております。
まとめ|同じ「AI検索」でも、必要な作業は別々

ClaudeとCopilotは、どちらもビジネスにおいて現場でよく利用されるという点では共通していますが、今回、前提がまったく異なる引用対策を比較するため、あえてClaudeとCopilotで話をまとめてみました。
情報の収集方法が違う以上、まとめて同じ対策をするというわけにはいきません。
下記に本記事についてまとめました。
– この記事のまとめ –
- Claude・前提条件:Anthropicは3種類の読み取り係を用途別に公開しており、学習用だけを拒否する指定が可能
- Claude・内容:文章の構成・読み解きを得意とするClaudeの特徴を踏まえ、長く読まれる前提で、ページ内の用語や数値の食い違いをなくしておく
- Copilot・前提条件:Bingへの掲載が入口になる。掲載がなければ候補に入らない
- Copilot・内容:質問文そのままではなく内部で組み立てた語句で照合されるため、業務範囲・対応地域・費用などを事実として明記する
- 確認手段:Copilotは公式のAIPerformanceの活用が可能、Claudeは手作業での記録が中心
- 参照元について断定している解説を見かけたら、公式に明言された事実かどうかを確認する
「Claude対策・Copilot対策は情報が少なくてよくわからない」
「AI引用対策・紹介対策はどの事業者に相談すればいいかわからない」
――そんなときは、まずは行政書士e-LOOP法務事務所へお気軽にご相談ください。
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